東京タワーが見えるマンションは今後不動産の価値が上がる

2012(平成24)年に東京スカイツリーが開業したが、東京タワーは現在でも人気が高い。東京を代表するスポットの一つでもあり、スカイツリーができたからと言って、東京タワーを壊しますなどと言えば、大多数が反対するだろう。以前の記事になるが、「部屋から見える眺望が東京タワーか東京スカイツリー、どちらを選ぶか」という問いに対して、東京タワーの方が人気との結果が出ていた。(『東京スカイツリーが見える部屋は、家賃が高くなる?』『窓にスカイツリー、月7176円の価値 東京タワーが上』より)

そして3月14日の日経新聞35面に、今後、部屋から東京タワーが見えるマンションは不動産として価値が上がることにつながる記事が掲載されていた。

東京都港区は4月、東京タワー(高さ333m)が美しく見える「眺望点」5カ所を指定し、視界に入る建築物の規制に乗り出す。完成当時は自立式鉄塔として世界一の高さを誇ったランドマークも今や周囲のビルに埋もれがち。区は「昭和の象徴の絵を守りたい」としている。[…]今では区内でもタワーの全容を見られる場所はほとんどない。
区は4月施行の新景観計画で、各眺望点からタワーを向き中心角30度、半径1.2kmの扇形の範囲を「タワーの象徴的な絵姿に影響を与える区域」に指定。
地域の用途に応じて高さ15mまたは25m以上の建物は事前の届出を義務付ける。景観を損なわないか確認し高層部に派手な色や証明を使わないよう求める。

(日本経済新聞2016年3月14日(月)朝刊35面より抜粋)

上記の港区景観計画における「東京タワーの象徴的な景観に影響を与える区域」(東京タワー景観区域)の適用区域は以下の通りだ。

  • 東京タワーの象徴的な景観が得られる、主要な眺望点A・B・C・D・Eから、水平方向の視野角が概ね30°、眺望点との距離が概ね1.2kmの範囲に近接する主要な道路に囲まれた区域
東京タワーの象徴的な景観に影響を与える地域

今までも東京タワー周辺の景観を規制するものとして、上記図面にもあるように三田通り周辺と大門通り周辺が周辺景観形成特別地区に指定されていた。これらの内容は「東京タワーをアイストップに見通す通りの景観」ともいわれ、ランドマークである東京タワーを見通し、沿道と建築物が一体となった景観を形成してきた。アイストップとは見通しの良い街路や交差点などにおいて、人の視線を引き付ける役割を果たす対象物のことであり、例として建物や樹木、彫刻などがある。だから三田通りや大門通りから見る東京タワーは雄大なのだ。

三田通り周辺景観形成特別区

この制度は東京タワーを遠景から中景(中間に見える景色)で臨んだときの制度であり、今回の制度は今までの制度に加えて、芝公園により眺望点と東京タワーの間に一定の空間が確保され、眺望が将来的にも担保されうると考えられるポイントから見た「東京タワーそのものの 全景が象徴的に映る絵姿」(主に近景)を保全するという点で全く異なる。要は、現在近くから見えるダイナミックな東京タワーの景色を守るための新しい制度ということだ。

東京タワー景観区域画像byいくらチャンネル

制限内容は「地域の用途に応じて高さ15mまたは25m以上の建物は事前の届出を義務付ける。景観を損なわないか確認し高層部に派手な色や証明を使わないよう求める」だが、わかりやすく言うとA・B・C・D・Eの各眺望点からの東京タワーの眺望は守るということだつまり、A・B・C・D・Eの各眺望点のすぐ背後に、既にある分譲マンションから見える東京タワーの眺望は今後守られるということになる。そのようなマンションがないか調べてみることにした。下記の画像は東京タワー周辺の分譲マンションだ。

サンウッド三田パークサイドタワーの東京タワー眺望

調べてみると存在した。Eの左下にある分譲マンション「サンウッド三田パークサイドタワー」だ。

サンウッド三田パークサイドタワー

サンウッド三田パークサイドタワーの物件概要は以下の通りだ。

  • 住所:東京都港区三田1丁目3-24
  • 建築年月:2005年11月
  • 階数:地上25階建地下1階建て
  • 総戸数:105戸

サンウッド三田パークタワー眺望先ほどの三田通りの写真の左に見えているタワーマンションがサンウッド三田パークサイドタワーだ。このサンウッド三田パークサイドタワーについては東京タワーが見える北向きのLDK、特に北東の角部屋の価値が高い。なにせ今後、「赤羽橋交差点南側」から見える眺望が変わらないということは、眺望を遮るような高い建物は建たないからだ。

実際に「東京タワーの象徴的な景観に影響を与える区域」に建築物を建てようとするときには以下の景観形成基準が適用される。

東京タワー周辺景観形成基準

東京タワー2もちろん、サンウッド三田パークサイドタワー以外でも東京タワー周辺に現在ある東京タワーが見える分譲マンションの価値も上がるだろう。しかし、制限が厳しいものの建物を全く建てれないというわけではない。今回は新しく指定された眺望点に焦点をあて、眺望点から見える東京タワーの眺望は変わらないという視点でこのマンションを選んだ。ただし、今後このエリアに新築のマンションは建てにくいことから、もしあなたの所有するマンションから東京タワーが見えているのであれば、「東京タワーVIEW」という資産としての価値は上がることだろう。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

坂根大介

1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産仲介を行う。ITを駆使して資産として不動産を高く売却するために、2015年12月に日本で初めて、実際に不動産(マンション)を売却した不動産会社名と売却価格がわかる「iQra-channel(イクラちゃんねる)」をリリースし、売却実績の情報開示を行いつつ、不動産売却に関わる情報も発信している。宅地建物取引士。