日住サービスについて調べてみた

日住サービス

日住サービスは、関西を中心に36店舗展開している不動産売買仲介がメインの東証2部上場会社だ。

ここでは東証2部に上場している日住サービスの決算から、売上高や利益、売買仲介手数料や取扱件数を調べ、日住サービスがどんな会社なのかわかりやすく調べてみた。

 

日住サービスとは?

日住サービスは、本社は大阪市北区(大阪駅前第4ビル)で、1976(昭和51)年1月に設立された会社だ。主に、不動産売買や賃貸の仲介、不動産管理、建設やリフォーム、買取再販売を手掛けている。会社四季報によると、社員数は単独で324名、平均年齢40.4歳、平均年収は483万円となっている。1989(平成元)年に上場(8854)している。

日住サービスHP

京阪神地区を中心に関西圏に36店舗を展開しており、関西では知名度のある不動産仲介会社の一つだ。

日住サービス店舗

神戸で創業したこともあり、特に阪神間に店舗が多いのも特徴だ。メインは不動産売買仲介だ。

土地・一戸建て・マンションの売却を扱っている不動産会社の調べ方

土地・一戸建て・マンションの売却を扱っている不動産会社の調べ方

2016.10.16

 

日住サービスの決算内容は?

2016(平成28)年12月期(平成28年1月〜12月)の決算は以下の通りだった。

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
28年12月期 72億2700万円(+6.8%) 3億7700万円(−24.4%) 3億7800万円(−22.5%) 3億9500万円(−10.6%)
27年12月期 67億7000万円(+2.0%) 4億9900万円(+14.3%) 4億8800万円(+16.1%) 4億4200万円(+1.7%)

売上をセグメント別にわけてみよう。セグメントは「不動産売上」「不動産賃貸収入」「工事売上」「不動産管理収入」「受取手数料」に分けられる。

不動産売上

建売住宅や自社買取再販のリノベーションマンション、投資家向けの一棟収益マンションの販売などがこの項目にあたる。売上高は16億1200万円(前年同期比+58.8%)、セグメント利益は6600万円(+65.1%)だった。

不動産賃貸収入

賃貸仲介手数料ではなく、日住サービスが保有する収益物件(マンション・ビルなど)の賃料収益がこの項目にあたる。コインパーキング事業も含まれる。売上高は5億4100万円(+19.0%)、セグメント利益は1800万円(−45.8%)だった。

工事売上

リフォーム、賃貸マンションの外壁工事など日住サービス建装部の売上がこの項目にあたる。売上高は15億2700万円(−10.2%)、セグメント利益は500万円(−91.1%)だった。

日住のリフォーム

不動産管理収入

賃貸・分譲に関係なくマンション管理や駐車場管理などがこの項目にあたる。管理とは賃料や管理費・修繕積立金の徴収、清掃員の派遣、大規模修繕の計画などを管理会社に委託してもらう仕事だ。京阪神間で15400戸の管理実績がある(実績はこちら)。売上高は5億5100万円(+4.1%)、セグメント利益は9100万円(−18.0%)だった。

日住の賃貸管理サポート

受取手数料

こちらが仲介手数料の項目だ。売買仲介手数料は23億3400万円(−2.1%)、賃貸仲介手数料は5億2800万円(−3.4%)だった。これらに加えて、その他の手数料、紹介料(保証、金融含む)を加えた受取手数料収入合計は29億9300万円(−2.4%)、セグメント利益は5億7600万円(−5.9%)だった。特に売買仲介については、地価上昇の影響もあり取扱単価は増加したが、取扱件数は減少した。

日住サービス売買手数料・仲介件数

日住サービスの売買仲介(平成28年度)についてまとめるとこうなる。

手数料収入 23億円(−2.1%)
取扱件数 1988(−7.8%)
店舗数 36
1件あたり平均手数料 117万円
1店舗あたり平均手数料収入 6485万円

※小数点以下切り捨て

規模でいうと全国第22位クラスの不動産売買仲介会社ということになる。

売買1位の大手不動産屋は?2017年「売買仲介実績ランキング」TOP10

売買1位の大手不動産屋は?2017年「売買仲介実績ランキング」TOP10

2017.07.03

ちなみに広告宣伝費として、3億6360万円が計上されている。

日住サービスは中期経営戦略として以下を掲げている。

当社グループは、地域に密着した営業活動を行ない、京阪神エリアの地盤の一層の強化と関連業務の推進、強化を図ってまいります。その施策として、次のことを実施します。

①売買・賃貸仲介業務取り扱いの拡大

当社グループは、不動産売買・賃貸仲介業務を中心に改装・建設・賃貸管理・鑑定・住宅ローン取次・保険等を行っております。特に、主要な不動産売買・賃貸仲介の取り扱い拡大は、他の業務への相乗効果が生じ売上、利益の増加へとつながっていきます。一人でも多くのお客様に喜んでいただくために、今後も売買・賃貸仲介の拡大に努め、取扱件数の増加に積極的に取り組んでまいります。
当社グループでは、マンションを対象とした住宅設備検査保証付仲介に加えて、一定要件の一戸建仲介物件を対象に、当社建築士による建物検査と既存住宅かし保証保険の取り組みを推進しております。中古住宅の売買を検討されるお客様へ、安心・安全かつ快適な住まい造りをお手伝いするために、当社建築士による建物検査結果を踏まえたリフォームの提案等により、中古住宅の資産価値向上にワンストップで取り組んでおります。今後とも新築に比べて利便性や経済的に優れた既存住宅にリフォームの提案をして安心で安全、快適な優良中古住宅を提供していくことに取り組んでまいります。
また、有効活用等の長期にわたる案件や大型仲介、事業用仲介案件にも積極的に取り組んでまいります。
また、敷地の境界については、従来から取り組んでおります第三者機関の土地家屋調査士による現況境界調査に注力してまいります。
賃貸仲介業務につきましては、駅近等の好立地の新築を中心とした賃貸住宅のサブリース(一括借上)、月極め駐車場や空き地を対象に、当社のコインパーキングによる借上げにも積極的に取り組んでまいります。

②リフォーム、リノベーションの強化と新築請負

お客様へのサービス向上のため、「リフォームなくして仲介なし」をモットーに、売買では購入時のリフォームの提案による経済的で快適な居住空間の提供、賃貸では入退去時のリフォームや安定した賃貸経営や資産価値向上を目的とした大規模修繕工事等のリノベーションの提案にも取り組み、不動産仲介とリフォーム・リノベーションを組み合わせたコンサルティング営業に取り組んでまいります。また、長期優良住宅の販売によるノウハウを生かし新築住宅の請負にも注力してまいります。

③不動産売上の増大

快適な住みごこちを重視し、間取り、外観等にこだわった断熱性や耐震性に優れた長期優良住宅を中心とした高品質の新築建売住宅の販売や一次取得者を対象に中古マンションを全面リフォーム工事をして家賃並みの支払いで購入できる価格帯での提供に積極的に取り組んでまいります。

④情報化への対応

インターネットによる不動産情報の収集が幅広い年代で一般的なものとなっています。多様化するお客様のニーズに素早く対応し、新鮮で透明性の高い情報を発信する目的で、お客様の希望する条件に適う物件を検索するマッチングシステムを活用し、お客様への情報発信の強化を行っております。
売物件・貸物件ではなく建物を起点に、売り・買い・貸し・借りの情報提供を目的とした京阪神のマンション約13,200棟を公開しております独立サイト「マンションリブ」により、売物件、貸物件がなくても買いたい、借りたいのリクエストが可能なシステムを構築しております。情報発信チャンネルの増加のために、居住用賃貸物件専門サイト、不動産価格査定の専門サイト、事業用収益物件の専門サイトへの接続も実施しました。 今後とも、IT関連の設備投資を中心にソフト及びハードの両面を充実させてまいります。

⑤賃貸管理業務の強化

不動産管理収入は、継続した収入が見込めるため、地元に密着した各営業部所の賃貸斡旋業務の中から、賃貸一棟、駐車場、戸建住宅等の管理受託の拡大を図ってまいります。今後とも、36営業部所の利点を活かし、オーナーと入居者にご満足いただけるよう「二元体制サービス」(各営業部所と賃貸管理部の連携)を推進してまいります。また、集金代行付家賃滞納保証サービスの推進を徹底してまいります。
社会問題となっている「空き家」につきましては、営業エリア内の空き家を対象とした巡回サービスにも取り組んでおります。また、高齢化が進むわが国の高齢入居者問題に対応するため、 ‟ 24時間対応の5つの安心“をプラスしたシニアライフサポートシステムを導入しました。

⑥周辺ビジネスの拡大等

不動産取引に附随する火災保険を中心とした損害保険・不動産鑑定・住宅ローン取次・手付金保証、エスクロー業務や引越紹介等の周辺ビジネスにも積極的に取り組んでまいります。

⑦人材の育成

不動産専門知識はもとより、お客様が満足し、信頼をいただけるための人材育成教育にも注力してまいります。

自社で仕入れ、設計・建築・販売・管理などを一貫して自社で行えるように推し進めている。総合的に自社で不動産仲介に関わるどのような案件でも取り組めるところが強みなのに対して、他社と比べて客観的にみて、少しIT集客にウィークポイントがあると感じる。

最新情報として、2017年1〜3月の売買仲介手数料は、前年同期比−28.3%の4億8300万円で、取扱単価・取扱件数ともに減少したようだ。

日住サービス株価
日住サービス

あなたの不動産はいくら?

iQra-channel(イクラちゃんねる)では、気になるマンションや、ご自宅のマンションの売却価格がその場でわかる!また、どこの不動産会社が売却したのかもわかる!最新の相場価格を公開中!

ABOUTこの記事をかいた人

坂根大介

1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産仲介を行う。ITを駆使して資産として不動産を高く売却するために、2015年12月に日本で初めて、実際に不動産(マンション)を売却した不動産会社名と売却価格がわかる「iQra-channel(イクラちゃんねる)」をリリースし、売却実績の情報開示を行いつつ、不動産売却に関わる情報も発信している。宅地建物取引士。