ついにあのニトリが不動産買取再販へ参入!

ニトリ×カチタス

ニトリが不動産買取再販大手のカチタスとタッグを組むようです。

中古住宅・家具セット ニトリ、改修再販大手と 200億円出資

ニトリホールディングスが中古住宅販売のカチタス(群馬県桐生市)に出資する。約3分の1の株式を200億円強で取得し持ち分法適用会社にする。カチタスの住宅と一緒に家具を売ることで販路拡大を目指すニトリはこれまで自前の成長路線を堅持してきたが、高い成長力を今後も維持するには、外部の経営資源を事実上初めて取り込む必要があると判断した

28日にも発表する。カチタスは中古住宅を買い取ってリフォームした後に、再び販売する中古住宅再生会社。地方の戸建て住宅を主力としており、昨年度の販売戸数は約4400棟だった。2017年3月期の連結売上高は600億円強、営業利益は50億円強とみられる。2012年にアドバンテッジパートナーズ(AP)の完全子会社になり名証セントレックスでの上場を廃止していた。

ニトリとカチタスは出資と同時に業務提携する。カチタスはリフォーム後の住宅を販売する際、空き家状態で中を見てもらうのではなく、ニトリの家具を配置して実際の生活感を見せることで消費者に家をイメージしてもらいやすくする狙いがある。ニトリとしてはカチタスの持つ工務店ネットワークなども活用した販路の拡大につなげる。

消費者はニトリの家具が据え付けられた中古住宅を買えば、家具一式の価格も住宅ローンに含めることができる高額な家具の購入費用を分散できるメリットがある

カチタスはリフォームにニトリ製の部材を使ったり、ニトリの物流網を活用したりすることでコスト削減効果も見込む。

APはひとまず3分の2の株式保有を続けるが、今後はカチタスを新規上場させることなどを検討しており、数年以内での投資回収を狙う。

ニトリは足元でリフォーム事業に力を入れている。だがカギを握る施工ノウハウを持たず、現状ではコスト高でも外部に委託している状況だ伸びが見込めるリフォーム事業の成長を加速させるには自前での取り組みだけでは限界があると判断、ノウハウを持つカチタスの取り込みに向けて、経常利益の2割強に相当する初の大規模投資に踏み切る

ニトリは18年2月期に31期連続の増収増益を見込む。この先も好業績を維持するため新たな成長源を育てる考えだ。

(2017年4月28日日本経済新聞朝刊17面抜粋)

カチタスといえば、「家に価値タス」で買取再販全国NO.1で有名なあのカチタスです。

買取再販1位の不動産屋は?2016年「不動産買取再販戸数ランキング」TOP10

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2016.06.28
カチタス

カチタスの株式の約3分の1を約200億円強で取得し持ち分法適用会社にするとのことです。

持ち分法適用会社とは?

連結財務諸表上、持分法の適用対象となる関連会社のことを持分法適用会社という。原則として、議決権所有比率が20%以上50%以下の非連結子会社・関連会社をさすが、重要性の乏しいものについては、持分法適用会社としないことも認められている。

連結財務諸表の処理では持分法適用会社は、連結子会社とは異なり財務諸表を合算することはなく、議決権所有企業の持ち株比率に応じて「投資有価証券」の勘定項目に被所有会社の損益等を反映させるように数値を修正するだけである。連結の「完全連結」に対して持分法が「一行連結」と言われる所以である。ただし、連結と持分法が、連結財務諸表上の当期損益および純資産に与える影響は同じである。

野村證券のHPから抜粋)

ニトリは買取再販のスキルがあるわけではないので、ニトリの狙いはズバリ「ホームステージング」です。

ホームステージングについてわかりやすく説明する

ホームステージングについてわかりやすく説明する

2017.01.08

もし、全く同じ条件(立地・価格含めて全て)の不動産で、新築と中古、あなたならどちらを選びますか?

言うまでもなく新築ですよね。中古住宅の魅力は「価格」にあります。少子高齢化・人口減社会に入り、空き家が増えている中、新築を建ててバンバン売れる時代は既に終わりました。「中古住宅を購入してリフォームする」という時代に突入しています。需要が増えるとわかっている「中古住宅市場」はホットな、ブルーオーシャンな市場となっています。

(「野村総合研究所」調べ)

新築と比べて中古の魅力の一つが「価格」である以上、それほど金銭的に余裕がない人もターゲットになるため、新品の家具付きの家は売れるでしょう。「新しい家具コミコミでこの値段ならいいね」という人がいるはずです。さすが「お、ねだん以上」のニトリです。加えてリフォームまで狙っているわけです。

ノウハウを持つカチタスの取り込みに向けて、経常利益の2割強に相当する初の大規模投資に踏み切る

ニトリは本気です。

ところでカチタスの経営権を握っているのは、アドバンテッジパートナーズというファンドです。

アドバンテッジパートナーズ

ファンドなので、最後は上場させるでしょう。その前に株主になったことでニトリには様々な選択肢を持てます。

カチタスは、地方の戸建て住宅を主力とする買取再販会社なので、あまり関係ないと思われた不動産屋さんもいると思います。しかし、カチタスは2016年3月にリプライスを完全子会社化しています。

リプライス

カチタス 会社名 リプライス
群馬県桐生市 本社所在地 愛知県名古屋市
人口30万人以下の地方都市を中心に全国で110店舗構えている ターゲット 東京、大阪、名古屋などの都市圏を中心に15事業所を構えている

当然、リプライスが買取再販した物件にもニトリの家具が並ぶことになるでしょう。

これからは、買取再販にはホームステージングが当たり前という時代になっていくのでしょうか。

カチタスの戦略がわかる記事(日経ビジネス)がありましたので、ぜひご覧ください。

年収200万円世帯に戸建てを売る意義

以下、追記(2017年5月2日)

「豊かな暮らしを提供するには家具販売だけでは足りない」。ニトリの白井俊之社長は1日、提携発表の記者会見で語った。投資会社アドバンテッジパートナーズから5月、カチタス株の34%を233億円で取得する。ニトリとしては初めての大型の資本参加で持ち分法適用会社にする。[…]

提携ではカチタスがリフォームした家に丸ごとニトリの家具を配置し、そのまま販売することを想定する。物件を飾って売る「ホームステージング」と呼ばれる手法で、欧米では一般的だ。[…]

 

実は、ニトリは07年に住宅リフォーム事業に参入済みだ。しかし、売上高に占める比率は1%強にとどまる。白井社長は「出店に経営資源を割いており、(リフォームに欠かせない)営業や施工サービスの人材育成が課題だった」と反省する。

創業者の似鳥昭雄会長もカチタスの理念や経営を評価しているという。出店拡大を成長の軸とする方針は変えず、「短期的には利益貢献は少ない」(ドイツ証券の風早隆弘シニアアナリスト)とされる提携だが、主力事業が盤石なうちに年6兆~7兆円とされるリフォーム市場で足場を築く。

ネット通販の普及や人口減で国内家具市場の競争は激化し、ニトリもいずれ成長鈍化の壁にぶつかる恐れがある。余力があるうちに新たな収益源を育てられるか。家具で見せる値ごろ感をリフォームでも示せるかが勝負となる。

(2017年5月2日日本経済新聞朝刊13面抜粋)

ニトリ×カチタス

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ABOUTこの記事をかいた人

坂根大介

イクラ株式会社代表。1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産売買仲介を行う。不動産売買取引の契約実務や物件調査の経験をもとに、プロ向けに不動産の調査方法や用語解説、不動産市況、一般消費者向けに不動産業界の見えにくくわかりづらい不透明な情報をわかりやすく発信している。 主な資格は、宅地建物取引士、JSHIホームインスペクター、2級FPなど。