大阪市内のマンションバブルはピークアウトし、いざ冬の陣へ!

大阪マンションバブル冬の陣

まとめ

繰り返すが、人口が増加しないのであれば、そこに家を求める人(需要)は減るわけであり、価格の下落は免れないだろう。

こちらは5年前と比較した大阪市24区の人口増加率だがくっきりと明暗が分かれている。

平成27年国勢調査による大阪市区別の人口増減率(平成22年比較)

また、住みたい街ランキングを見ても、都心もしくはアクセスの良い郊外に集中していることがわかる。

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2017.03.28

同じように、少しでも安い場所を求めて、穴場だと思っている街さえも「駅チカ・都心居住・再開発」を意識していることがよくわかる。

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2017.03.31

大阪市のマンションが止まってしまった原因は、実需ではなく投資目的が多かったこと、あとは高騰したことにより、マネーが地方へ行ってしまったこともある。結果的に、実需であったDINKSや高齢者にとって、価格高騰により、住宅ローンが大阪市内の賃料を上回り始めたことから二の足を踏み始めている。賃貸で借りた方が安いのだ

住宅ローン月々返済シュミレーション

また、ファミリー世帯の中でも絶対に都心居住したい人は、マンションの価格がそれほど戸建てと変わらないとことも出てきていることから、戸建てへシフトしている層も見られる。

中古マンションも高騰しているため、市場価格より割安であればすぐに売れるが、そうでなければ今はなかなか売れない。

最近、インターネットや雑誌などで「マンション高騰」や「マンションバブル」という単語を見る機会が多くなり、多くの人が「ウエイト=待ち」の姿勢に変わってきた。価格の下落を待って様子見をしている人も増えてきている。特に、別に無理して買う必要のないDINKSや高齢者はそのようになっていても不思議ではない。

しかし、この低金利が続く中、不動産業者もなかなか価格を下げないし、下がらないとわかれば、しびれを切らして購入する層が出てくる。それが子育て世代の実需だ。子育てなどのライフサイクルだけはどうしてもウエイトできない。そのため、郊外で環境やアクセスの良い北摂(ほくせつ)などの実需が動き出していると思われるし、当分動くのではないだろうか。

ところで、タイトルにある冬の陣とは、豊臣秀吉なきあと、徳川家康が豊臣家を滅ぼすために戦った大坂の陣(大坂冬の陣と大坂夏の陣)の一つだ。ちょうど真田幸村(信繁)が真田丸での戦いで勝利したのも冬の陣だ。このときは、一進一退を繰り返し停戦することになった(翌年の夏の陣で滅亡する)。

今の大阪の状態は、大阪市内のマンション価格が一旦、頂点に達しピークアウトしたものの、すぐに崩壊するわけではなく、低金利という支えによって一進一退を繰り返す状況に入ったとみられる。そのような意味で「冬の陣」というタイトルを付けさせていただいた。

宴はいつか終わる。しかし、その「いつか」は誰にもわからない。投資用ではなく、住むための目的で不動産を買いたい人は、背伸びしたり欲を欠かず、年収に見合った不動産を購入するのが良いのではないだろうか。

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2017.03.20
大阪マンションバブル冬の陣

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ABOUTこの記事をかいた人

坂根大介

イクラ株式会社代表。1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産売買仲介を行う。不動産売買取引の契約実務や物件調査の経験をもとに、プロ向けに不動産の調査方法や用語解説、不動産市況、一般消費者向けに不動産業界の見えにくくわかりづらい不透明な情報をわかりやすく発信している。 主な資格は、宅地建物取引士、JSHIホームインスペクター、2級FPなど。