中部圏の中古不動産の売出価格と成約価格の乖離率について調べた

中部圏の中古不動産の売出価格と成約価格の乖離率について調べた

ここでは、中部圏の中古不動産の売出価格と成約価格にどれぐらいの差があるのかをみてみましょう。

売出価格と成約価格については以下をご参照ください。

不動産の相場価格とは成約価格であって売出価格ではない

不動産の相場価格とは成約価格であって売出価格ではない

2017.05.27

 

中部圏における売出価格と成約価格の乖離率

こちらは東京カンテイが2017年に公表した「中古マンションの売出・取引事例に基づく価格乖離率」の中部圏における最新データになります。ここでの取引事例とは成約価格と同じ意味です。また、乖離率(かいりりつ)とは売出価格と成約価格の価格差になります。

中部圏売却期間別中古マンションの価格乖離率

直近調査の10年間での価格乖離率を売却期間ごとにみると、売却期間が1ヵ月以内での価格乖離率は−4.52%となっており、平均売出価格1,677万円に対し、平均成約価格は1,601万円と−76万円の価格差があることになります。もちろん、ここでは平均価格なので、金額が高額になればなるほど−4.52%は金額として大きな差となって出てくることになります。

また、売却期間が長期化するほど乖離率も拡大する傾向にあります。例えば、1年後(12ヵ月後)の価格乖離率は−13.37%であり、平均売出価格1,584万円に対し、平均成約価格は1,372万円と−212万円の価格差になります。

中部圏売出→成約期間

「おおむね3か月以内に売れると想定した金額」である査定価格ですが、この3ヵ月以内に限ると平均−5.45%となっており、売り出しから3ヵ月間で、最初の売出価格から5%程度値下げした金額で成約しているということになります。これは首都圏や近畿圏よりも大きくなっている一方、売却期間が長くなるに連れての価格乖離率の拡大は−13.37%と他の都市圏に比べて小さい。

また、売却期間が1ヵ月以内で売れた割合は33.4%と、全体の3割近くが売り出し開始から1ヵ月以内で成約していることになります。さらに、3ヵ月以内に限ると累積事例シェアは52.7%と全体の6割が成約していることになります。半年後は78.2%と8割に迫っており、売り出しから半年後にはほとんどの物件が売れていることになります。

中部圏売却期間別価格乖離率シェア

上記は売却期間ごとの価格乖離率のシェア構成になります。価格乖離率0%というのは、売出価格から値下げせうに成約に至っているケースのことです。売却期間が1ヵ月以内の場合、0%が26.2%、−5%以内が34.4%で合わせて60.6%にのぼります。つまり1ヵ月以内に売れるケースは、売出価格と成約価格の差がそれほど開いておらず、成約価格≒相場価格通りの売り出しをしていたことになります。付け加えれば、0%の26.2%というのは、もう少し売出価格を上げても良かったかもしれません。

一方、全体をみると売り出し開始から時間経過とともに、価格を大幅に値下げして成約している割合が増えていることがわかります。つまり、最初に「この金額で売りたい」と成約価格から大きく離れた高値で売却を開始しても売れる可能性は低く、結局時間と共に値下げして売らなければならないことになる確率が高いとも言いかえることができます。

このあたりは、中部圏も首都圏と同じといえそうです。

不動産の相場価格とは成約価格であって売出価格ではない

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2017.05.27
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ABOUTこの記事をかいた人

坂根大介

イクラ株式会社代表。1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産売買仲介を行う。不動産売買取引の契約実務や物件調査の経験をもとに、プロ向けに不動産の調査方法や用語解説、不動産市況、一般消費者向けに不動産業界の見えにくくわかりづらい不透明な情報をわかりやすく発信している。 主な資格は、宅地建物取引士、JSHIホームインスペクター、2級FPなど。